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【宿命の対決】シャネル(シンプル)vsスキャパレリ(華やかさ)

宿命の二人の女性

 

1930年代、

あらゆる面で対照的な二人の、

全面対決がありました。

ココ・シャネル対エルザ・スキャパレリ

シンプル対華やかさ(装飾)の戦い。

結果は、スパキャレリ、

華やかさの勝利。

シャネル、

初めての敗北でした。

シャネルファン、

シンプルファンのわたしとしては、

とても残念な結果です。

あの、天下のシャネルでも

流行には勝てなかった

というお話です。

 

 

 

シャネル(シンプル)vsスキャパレリ(華やかさ)

 

対決する女性

 

シャネル対スキャパレリの戦いは、

簡単に言えば。

【(シンプル)(シック)】対【(装飾)(ポップ)】

の戦いです。

1930年代後半の戦いでは、

シャネルを押さえて

スキャパレリが

ファッッション界を制しました。

悔しいですが、

ご紹介します。

 

南静さん著

『パリ・モードの200年』より

エルザとココは

あらゆる点で対照的である。

ココの生涯が

孤児院生活という

暗い背景を持っていたのに対して、

エルザはローマの

アカデミックな

家庭環境の中で育った。

 

シャネルのシックで

シンプルなモードは、

スキャパレリ的なもの

バロックデザイン、

シュールレアレストのモチーフ、

ショッキング・ピンクなどと

対立関係にあった。

 

シャネルの有名な

小さな黒いドレス

(プチット・ローブ・ノワール)

黒のシャネルに対して、

スキャパレリの代名詞は、

ショッキング・ピンクです。

 

他にも、本の中には、

スキャパレリがデザインした、

ハイヒール形の帽子や、

唇の形をしたボタンなど、

色々面白いものが

紹介されていました。

 

つまり、彼女は

「モードは楽しむもので、

楽しくなければ意味がない」

と考えていたのである。

 

女性開放の緊張した20年代の後、

女性たちは緊張をゆるめて、

少しばかり羽目をはずしてみたい

という気持ちに

傾きかけていた。

エルザはそうした時代の心理を

鋭く感じ取っていたのである。

 

30年代の思潮は結局

スキャパレリを

クチュール界の第一線に立たせ、

シャネルの影を薄くした。

とくに彼女の顧客たちが

相次いでスキャパレリのメゾンに

くら替えした時、

その勝負ははっきりした。

 

30年代における

新興勢力スキャパレリとの

競合関係で

彼女は初めて事実上の

敗北を喫した。

(中略)

ポワレの” 虚飾 ”と戦って

勝ったシャネルは、

いま一層モダンな形の

虚飾のモードの前に

後退を余儀なくされたのである。

かりにそれが

一時的な現象でしか

なかったのせよ・・・。

 

悔しいけれど

仕方ないですね。

天下のシャネルでも

時代の流れには

勝てなかったという事です。

 

 

流行はヤジロベエ

 

流行をヤジロベエに例える女性

 

ヤジロベエ、知っていますよね。

左右に揺れてバランスを取る

釣り合い人形です。

流行は、ヤジロベエです。

一つ所にとどまること無く、

片方に大きく振れると、

バランスを取るように

又、逆方向に大きく振れる。

 

1920年代、コルセットから

女性を開放したとはいえ、

まだまだ女性を装飾で飾り立てていた

ポール・ポワレを

シンプルなファッションで

ファッション界の王座

から引きずり下ろしたシャネル。

ポワレから、貧乏主義と

けなされながらも

そんな言葉は気にもとめず、

ファッション界の王座を

もぎ取ったシャネル。

 

でも今度は逆に、1930年代。

シンプルなファッション、

シックな色調に飽き始めた

女性から、

ポップでカラフルな色調で

楽しく、面白いファッションの

スキャパレリに

くら替えされてしまう。

 

過去から現在、これから先も

永遠にこのヤジロベエは

揺れ続けます。

そうでなければ、

ファッション業界は

成り立たないですしね。

 

スキャパレリの後継ではないですが、

奇抜で面白く、

楽しいファッションといえば

もう、お亡くなりになりましたが、

エンターテイナーの

山本寛斎さんを

一番に思い浮かべます。

 

 

以上、

「シャネル対スキャパレリ」

でした。

 

今回は

シャネルファン。

シンプル大好き人間としては、

シャネルが負けたことが

ただただ悔しい~

と言うだけのお話でした。

 

お付き合い

ありがとうございました😊