年齢を重ねると、
流行との付き合い方が
難しくなってきますよね。
今回は、大人の女性の新常識。
流行との付き合い方は、
軽く、楽しく、
そして、遅いほうが
いいですよ!
という内容です。
流行は「遅い」ほうがいい!
わたしは学生時代、
ファッションが好きで
おしゃれがとても楽しく
感じていました。
でも、卒業して社会人になると
流行の服とは少し、
距離を感じるようになり、
ファッションの事が
よくわからなくなって
しまいました。
そんな時、
出会った一冊の本があります。
デザイナー
水野正夫さん著
『着るということ』
こんがらがって
ぐちゃぐちゃにからまった糸が
きれいに一本一本
ほどけた様に感じた一冊です。
感動して、水野さんに手紙を
書いたのを覚えています。
「自分の目を信じて、
素直に着ている人に
好感をもちます」
という内容の、返事の手紙を
頂きました。
この本の中に、
流行との付き合い方や
取り入れ方などが、
書いていますので
紹介させて頂きます。
『着るということ』より
流行は遅きに如かず。
こんなことを書くと、
流行は早きに如かずの
間違いではないか、
といぶかる方も
おられると思うが
確かに遅いほうがいい、
と私は信じている。
ファッションを取り入れるのは、
なるべく遅いほうがいい。
そして、できれば
流行が見えないように着られれば
それにこしたことはない。
ファッションを
生み出している国でさえ、
相当の時間をかけて眺めるだけ、
すぐに飛びつく人はまれである。
自分に合う部分が少しでもあれば、
その部分だけを
さらっと取り入れるし、
全然見つからなければ
脇からひらりと逃してしまう。
取り入れたとしても、
写真そっくりという人は
ほとんどいない。
本来、ファッションという現象は、
現在ここに生きている人間に
よろこびをもたらすものだと思う。
だから今、目の前にあらわれた
ファッションを、
まずじっと見つめることから
始まっていいと思う。
初めて見るものだから
見つめるのは当たり前、
理解できるまで
見つめるべきである。
スタイリスト
川上さやかさん著
『おしゃれになりたかったら、
トレンドは買わない』より
流行り始めたばかりの
トレンドアイテムには
手を出さず、
最低1シーズン見送るのが正解。
見慣れてきて、身につける
気恥ずかしさがなくなり、
定番になってからが正解です。
流行は遅きに如かず。
遅くていい、
いや、遅いほうがいい!
流行とは「軽く」「楽しく」付き合う
水野正夫さん著
『着るということ』より
流行というものの比率は、
どんなに多くても30パーセント、
それ以上は危険だ。
流行の服をどれくらい持てばいいか
という場合も、それは言える。
流行の服は流行が終われば
捨てられる運命にある。
3割でも多いという人は2割、
それでもまだ多いという人は、
1割にでも0.5割にでも
減らすことができる。
ただしゼロにはしないほうがいい。
流行の要素は
たとえ僅かでも
あったほうがいい。
というのは、長く着続ける服を
常に新鮮に保ち、支える
エッセンスになるからである。
フランスの
ライフスタイルアドバイザー
フランソワーズ・モレシャンさんが
流行について語っているのを紹介します。
フランスでは
「モード・エ・デモデ」
ということをよく言います。
つまり、「流行を追うことは、
すでに流行遅れなんだ」という、
流行を否定する考え方です。
流行遅れといわれるのが、
そんなにこわいですか。
いちばん似合う服、
それはすなわち、
あなたをいちばん
美しく見せる服なのです。
「今年の流行はコレだ」と
追いかけるより、
「今年はこんなものもある」
ぐらいの感じで
ファッションを
楽しみたいものです。
スタイリスト
横森美奈子さん著
『おしゃれになるにはコツがある』より
ファッション・サイクルとは
不思議なもので、
最初は変に見えて、
私は絶対着ないわ
と思っていても、
時間がたって見慣れてくると、
急によく見えてきたり、
着たくなってくるような事が
よくあります。
そのためにも流行には
前向きであっていたいですね。
流行に踊らされるのが
イヤだったら、
逆になるべく知っておいた上で
スタンスを持つほうが、
対処できやすいと
いえるのではないでしょうか。
流行るものには必ず、
よくも悪くも
” 時代の息吹 ”とでも
いうようなエッセンスが、
なんらかの形で入っているもので、
流行を取り入れることによって、
今生きている<時代の空気感>を
よりいっそうリアルに
感じ取ることができるのだから、
ちょっとはノッてみた方が
絶対楽しいものです。
流行をハズさないコツは、
色や柄などの
表面的な要素はともかく、
シルエットの変化には
逆らえないということです。
又、シルエットのサイクルは
比較的大きな流れになるので
ここだけは押さえていた方が
得策です。
わたしは、ニットの婦人服の
メーカーに6年間勤めていました。
十数名の小さなメーカーでした。
それでも、流行の動向には
常にアンテナをはって、
デザイナーさん達も
研究を怠りませんでした。
定番といわれる
ベーシックでシンプルな
毎年出しているニットでも
流行に合わせ、
毎年、少しずつサイズを
変えていたのを覚えています。
なので、
シンプルなニットでも
2~3年に一度は
新しく買い替えたほうが
いいように思います。
流行とは、楽しみながら
軽く付き合う。
自分で本当にいいな、
と思えてからゆっくり取り入れる。
流行を追わないけれど、
完全無視もしない。
そのほうが、横森美奈子さんのいう
今という時代の息吹
を感じることが出来ると思います。
今年の新しい服を着ている、
というだけで
自信も持てるし、ウキウキ
楽しく感じれるのではないでしょうか。
以上、
「大人の女性の
流行との付き合い方」でした。
とにかく流行とは
ゆっくり、のんびり、
楽しく付き合っていきたいですね😊