ファッション誌を見ていると、
” こなれ感 ”という言葉を
よく目にしますよね。
いったい「こなれ感」って何?
どうすれば出せるの?
そんな疑問に、
お答えします。
「こなれ感」とは?
ファッション用語辞典によると、
こなれ感とは、
気合が入っているように見えない、
自然な着こなしのこと。
「着られてる感」がなく、
自分のものとして
着こなしている様を指す。
とあります。
辞書で「こなれる」
と調べてみると
「熟れる」と漢字では書き、
意味は
・かどがとれる
・物事に熟練する
・調和の取れた状態になる
・動きがおさまり、落ち着いた状態になる
とありました。
ようは、いかにも「オシャレしてます!」
という「頑張ってる感」を
出してはダメで、
「自然な感じ」の事です。
フランスのライフスタイルアドバイザーの
フランソワーズ・モレシャンさんが
こう語っています。
「おしゃれの基本は、
わざとらしさがなく、
身につけている人に
フィットすることだと思います」
「この” さりげなさ ”というのは、
エレガンスにとって、
とても大切なことです」
作家の宇野千代さん
『幸福は幸福を呼ぶ』より
「粋」とはとりつくろわない
もののことである。
化粧はしていても、
決してしていないように、
素顔であるように
見えなくてはならぬ。
髪を染めていても、
決して染めていないように
見えなければならぬ。
スタイリストの
横森美奈子さん
『おしゃれになるにはコツがある』より
私が思う、おしゃれな人の
イメージとは、
「素敵だった」という
印象だけが残って、
どんな服を着ていたか
あまりはっきり思い出せない、
というのが最高かもしれません。
デザイナー 水野正夫さん著
『着るということ』より
本当に美しい人とは、
一見して引っかからない
ことだと思う。
その人の身につけている
ものすべてが、
なめらかに美しく
身を包んでいる様子である。
どこかがとりわけ目につくとか、
こだわりがある
こととは違う。
「こなれ感」を出す方法
では、どうすれば「こなれ感」を
出すことが出来るのでしょうか。
簡単です。
いつも着ている服を着る。
ただそれだけです。
自分のスタイルを持てばいい
という事です。
学生服を例に出すと
わかりやすいと思います。
中学1年の入学当初は、
袖も長く、だぶだぶの学生服に
着られている
というイメージです。
一目見れば、すぐに
新入生だなとわかります。
でも、3年生にもなると
先生の目をかいくぐって
いろいろ工夫していきます。
自分がカッコいいと
思うように
アレンジしていきます。
このことが、
同じ服を着続ける事によって、
こなれ感が出てきた。
という事ではないでしょうか。
ファッション誌の編集に
長年たずさわっている
エディターJさん著
『152cmだっておしゃれはできる』より
「いつも同じ」➡️「あの人らしい」
そうなったらしめたもの。
あれもこれもと、
欲張る必要はない。
私のおしゃれは、
アイテムも着こなしも
かなりワンパターン。
ワンパターンを突き詰めることで、
やがてその人の
スタイルとなるもの。
スタイルをもった女性は
素敵ですし、
いつでも自信のある
着こなしが出来たら、
毎日がより充実したものに
なるはずです。
着こなしのパターンを
むやみに広げるより、
正解パターンを深めるほうが
確実におしゃれの精度が
上がるはずです。
スタイリストの
川上さやかさん著
『おしゃれになりたかったら、
トレンドは買わない』より
コーディネートに幅はなくていい
自分が着ていて心地よく、
無理のない装いでいることで、
毎日自分らしい等身大の
おしゃれが叶う、
今はそう思えます。
自分らしさの外には出ないで、
ていねいに深堀り
していけばいいだけ。
フランソワーズ・モレシャンさん
フランスでは、
「モード・エ・デモデ」
ということをよく言います。
つまり
「流行を追うことは、
すでに流行遅れなんだ」
という、流行を否定する
考え方です。
流行遅れと言われることが、
そんなに怖いですか。
いちばん似合う服、
それはすなわち、
あなたをいちばん
美しく見せる服なのです。
酒田真美さん著
『ココ・シャネル99の言葉』より
流行を追わない。
何より大事なのは、
自分のスタイルを確立すること。
わたしは永遠のスタイルを
生み出したわ。
ココ・シャネルも
そう言っています。
流行を追いすぎず、
自分の好きな服、似合う服を
追い続けてください。
そして、自分のスタイルを見つけて
「こなれ感」を
ゲットして下さいね😊