他人との比較からは、本当の幸せは手に入りません。
「そんなの言われなくても分かってるよ」
ですよね(笑)
わたしも、人と自分をついつい比較しちゃいます。
では、どうすれば比べなくなれるの?
次の3つで解決です。
1、比較しないと決める
2、意識して情報を入れない
3、みんな一緒だと気付く
という内容です。
1.比較しないと決める
まずは、出来る出来ないは置いといて、
自分と他人を比べないと決めましょう。
比較からは、真の幸せは手に入りません。
かなり前になりますが、心に響いた新聞記事があります。
タイトルは 「22歳 英里子は輝いた」
生まれてまもなく、先天性筋ジストロフィー症と診断され、
長くは生きられないと言われた英里子さん。
両親に支えられながら懸命に生き、22歳で生涯を閉じた。
という内容の記事です。
以下、記事内容を紹介させて頂きます。
「現実を現実として受け入れ、英里子のためになんでもやってやろう
という気持ちで一致していた」 (両親)
「家の中の数センチの段差を自力で乗り越えた時、驚き、喜んだ。
このような、普通だったら何でもない小さな幸せを与えてくれる、
喜びの連続が22年の歳月でした」(両親)
車いすの英里子さんを、幼稚園は「健常児も障害児も一緒に生活することが
互いの理解につながる」と積極的に受け入れてくれた。
遊戯会、運動会などの行事も、車いすを押してくれる友達と一緒に楽しんだ。
中学、高等部を経て障害者通所施設に通ううち、チャレンジ精神旺盛な娘に
成長した。
リズムに合わせて踊る車いすダンスや、大好きなカラオケに熱中。
コンサートの出演に張り切り、体調が悪くなって両親が止めても
「死んでもいいから出る」と押し切った。
「一日一日を大切に生きるという、英里子の気持ちの密度が
増してきたのは、この頃からではなかったかと思います」(両親)
ここ数年、症状が次第に悪化していくなか、
筋力がなくとも軽い毛筆を持って楽にかける書道に
本格的に取り組むようになった。
英里子さんの作品が、アップリカ育児研究会の葛西理事長の目に留まり、
作品の出版の協力を約束してくれた。
元気づけられた英里子さんは体重が20キロから18キロに落ち
衰弱した体を押して、作品選びから、最終校正までを終えた後、
9月に入って容体が急変。5日の夕刻、息を引き取った。
良悦さんは「短命と宣告されながら、
限界年齢を過ぎても健在でいられたのは、
妻の完璧な介護と英里子の生きる意欲があったから」と語る。
さち子さんは「時にはくじけそうになりましたが、夫の思いやり、
多くの方々の支えでここまで来ました。『一日一日を大切に生きる』
この生き方こそ、英里子からの最高の贈り物です」と話している。
長くなりましたが、引用させて頂きました。
「家の中の数センチの段差を自力で乗り越えた時、驚き、喜んだ。
このような、普通だったら何でもない小さな幸せを与えてくれる、
喜びの連続が22年の歳月でした」(両親)
これを読んで頂けたら、幸せは比較からは生まれない。
という事をわかって頂けると思います。
この記事を、読んだのはもう何十年も前です。
まだあまり何も考えず、漠然と生きていた頃で、
刺激を受け、もっと一日一日大切に生きよう。
と反省したのを覚えています。
わたしは、33歳の時自分のお店を開きました。
でも失敗し、一年でお店を閉めました。
34歳、独身、夢やぶれて200万円の借金だけが残りました。
新卒の学生でも、少しぐらいの貯金はあります。
友達の多くは結婚して子供も出来ています。
比較するなと言っても勝手にしちゃいますよね。
経験者は語る、です。
自分と他人を比較しても心が乱れるだけです。
比較すれば、優劣が生まれます。
でも、優越感、劣等感では幸せにはなれません。
たとえ優越感に浸っていても、上には上がいます。
美しい女性もやがて美しさを失います。
若くて美しい女性にその座を取って代わられます。
強い男性もやがて力を失います
若くて強い男性にその座を取って代わられます。
他人と比較しても幸せになれない。
そのことをはっきりと理解する。
そして、「比較はしない」
と決めて自分で気持ちを
コントロールする。
出来なくてもいいので、まずはここがスタートです。
2.意識して情報を入れない
もし、あなたが幸せを感じられないな、心が乱れてるな、と感じたら
テレビやネットなど見るのを減らし、情報をなるべく
入れないようにしてみて下さい。
現在、日本のGDP(国内総生産)は世界第4位。
それに対して、幸福度ランキングは47位。
今の日本の普通の人の暮らしは、徳川家康など、
昔のどんなお殿様より裕福な生活をしているそうです。
それでも幸せを感じられないのは、
情報過多で勝手に他人と
比較してしまっているからではないでしょうか。
テレビのCMでは、新築のマイホームで家族団らん
楽しそうな笑顔であふれています。
休日は、ホテルで美味しいごちそうを食べ、温泉に入りくつろいでいる。
恋人たちは、テーマパークではしゃいでいる。
歌っている女の子はスタイル抜群、かわいい子ばかり。
テレビの中は、いろんな幸せの形で溢れています。
これで、比較するなという方が無理じゃないですか?
わたしも、普通に楽しくしていても
「勝ち組」「負け組」などを耳にすると、
ついアンテナが勝手に反応し、
心がざわついてしまいます。
仕方ないですよね、人間だもの(笑)
コントロール出来ないなら、情報を遮断しましょう。
見なければ、無いのと一緒です。
テレビやネットなどは依存なので、初めはキツイかもしれませんが、
習慣です。必ず慣れます。
見るのをぐんと減らしても、どおって事なくなります。
自分の時間が出来る。心が落ちつく。
一石二鳥です。
世の中、断捨離ブームです。
物だけでなく、いらない情報もどんどん断捨離していきましょう。
3.みんな一緒だと気付く
若い頃は、自分の無いものに心奪われ、隣の芝生が青く見えます。
でも、年を重ねてくると、どんな家庭にもそれぞれに問題を抱え、
どんな人も、いろんな悩みをもって生きている。
ということが分かってきます。
人生を重層的に見れるようになることは、年を取ることの
良い面ではないでしょうか。
大変で苦しい時の例えとして、「四苦八苦」があります。
これは元々は仏教用語です。
その中でも一番根本の四つの苦しみが
「生老病死」の4つです。
この「生まれて」「老いて」「病んで」「死ぬ」
この世に生まれた以上は、全員がこのレールの上を走って、
誰一人逃れることは出来ません。
この事を、実感できれば ”みんな同じ” と心から感じれるはずです。
そして比較することなんか、ばかばかしくなるはずです。
年を重ねて、身近な人の死を何度か経験すると
誰でも、この事が分かってくるはずです。
人生、思っているほど長くはありません。
つまらない比較で心を曇らすのはやめましょう。
もっと、この人生を思う存分楽しみましょう。
最後に、パナソニックの創業者、松下幸之助さんのベストセラー
『道をひらく』の中の「道」を引用させて頂きます。
自分には自分に与えられた道がある。
天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、
ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、
二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広い時もある。せまい時もある。
のぼりもあればくだりもある。
坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
しかし、所詮はこの道しかないのではないか。
他人の道に心うばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、
道はすこしもひらけない。
道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。
心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
それがたとえ遠い道のように思えても、休まず歩む姿からは
必ず新たな道がひらけてくる。
深い喜びも生まれてくる。
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以上、
「他人と比較しなくなる
3つの方法」でした。
他人と比較しても、
何一つ良いことはありません。
よそ見はせずに、
自分の道を一歩一歩、
歩んで行きましょうね。
次回は、
というお話です。
お楽しみに😊